スペイン旅行記

スペインに遊びに行ってきた。2001年12月22日発、12月31日着の8泊10日で、アンダルシア地方をドライブし、バルセロナを歩き回った。旅の目的は、白い街並み、ガウディ、生ハム、海の幸。ホテルなどの予約はwebとe-mailで直接手配したが、問い合わせに対し返事がこないことが多く苦戦した。英語で問い合わせたのが原因かも。現地では英語がほとんど通じない。スペイン語勉強しなきゃ。
ルートマップ(アンダルシア地方)

それぞれの写真をクリックすると拡大表示されます。

12月22日/23日
Detroit -NW416-> Toronto -KL692-> Amsterdam -KL1701-> Madrid -AVE9628-> Seville (Hotel Murillo)

自宅近くのデトロイト空港から飛行機を2回乗り継いでマドリッド空港に23日昼ごろ到着。マドリッドからは、スペインの新幹線AVEでセビリアへ。アムステルダムからのフライトが、エンジントラブル(左エンジンが掛からない)で1時間以上遅れ、AVEに乗り遅れそうになるが、何とか間に合ったぁ。ふぅ。

スペインの新幹線AVEでセビリア駅に到着。マドリッドから2時間半。5分以上遅れると料金を払い戻してくれるそうだが、私たちの便は5分早く到着した。ちょっと残念。

夕食はBARで早速スペインの生ハムを食べる。ハモン・イベリコは最高!この写真は2軒目のBARにて。写っている料理は、ハム、きのこ(にんにく風味)、エビ(これもにんにく風味)。

LOS GALLOSで本場のフラメンコを見る。ホテルの裏手にあり、歩いて1分。私たちのために最前列の席が空けてあったようだ。近所のホテルを通じて予約したのが吉と出た。最前列は迫力満点。初めて見るフラメンコに感動。すべてがカッコイイ。が、移動の疲れでマブタが閉じること数回。

12月24日
Seville -> Utrera -> Ronda (Parador de Ronda)

午前中は、カテドラルとヒラルダの塔へ。昼過ぎにSanta Justa駅でレンタカー(プジョーのセダン)を借りる。ロンダに向けて出発したが、セビリア市内で道に迷う。フリーウェイを逆向きに進んでしまい、ロンダへ向かう道に出るまで1時間もかかってしまった。市街地を出てしまえば、あとは快適なドライブ。途中の小さな町Utreraで昼食。ロンダには夕方到着。

ヒラルダの塔。高さ97.5m。

カテドラル。世界で3番目に大きい聖堂。

カテドラルの内部。会議室の天井。

ヒラルダの塔の頂上からサンタクルズ街を望む。この写真の中に泊まったホテルがある筈なのだが、特定できない。

ロンダに到着し、新市街を歩く。クリスマスイブのためか、人通りが多い。スペインのクリスマスの電飾は、通りを渡して飾るのが一般的なようだ。

生ハム専門店を発見! 早速スライスしてもらう。

夕食はパラドールにて優雅にクリスマス特別ディナー。子供たち用には、1人前を2つに分けてもらうようお願いした。が、実際にはスープ以外は子供も大人と同じ大きさの料理が出てきた。でも料金は2人で一人前。ちょっと得した気分。パラドールはスペイン国営のホテル。部屋も食事もすごく良い。しかも安い。絶対おすすめ。

12月25日
Ronda -> Casares -> Ronda (Parador de Ronda)

朝一でロンダの闘牛場へ。その後、カサレスまでドライブ。腹ごしらえをしてからカサレスの街を散策。夕方ロンダに戻り、旧市街を散策。

ロンダの闘牛場。スペイン最古の闘牛場のひとつ。今は年1回しか闘牛が開催されないらしい。

白い村カサレスの街中。この道はまだ広いほう。もっと狭く急な道、階段もある。地元の子供達はこんな坂道でもサッカーボールを蹴っている。

カサレス全景。曇り勝ちな天気で、コントラストがイマイチ。天気が良ければ、白壁がもっとまぶしく見えたことでしょう。一番期待していた白い街だったのに、ちょっと残念。

ロンダ旧市街。こんな狭い石畳の道を車が通る。左側の壁から垂れ下がっているのはオレンジの実。クリスマスのためか、街はすごく静か。店もほとんど閉まっている。

開いているレストランをやっと見つけ、夕食。写真はイカ墨のパエリア。客は私たちだけ。誰も来ない。ヌエボ橋が見えるいい場所にあるのだが...

12月26日
Ronda -> Arcos -> Cadiz (Parador de Cadiz)

ヌエボ橋を下から見上げられる場所まで車で移動。その後、アルコス経由、カディズまでドライブ。カディスの旧市街で遅い昼食の後、海岸で日暮れまで遊ぶ。夜は街歩き、スーパーで買い物。ここでカディズ在住の日本人の方に声を掛けられた。ちょっとびっくり。

パラドールの部屋からヌエボ橋を望む。ロンダの新旧市街はこの橋で結ばれている。私たちの部屋は最高の立地。ヌエボ橋がバッチリ見え、別の窓からは渓谷が見える角部屋210号室。

ヌエボ橋を下から望む。ヌエボ橋から下に歩いて降りると時間が掛かり上りがキツいと聞いていたので、下りるつもりはなかったのだが、よく見たら車が通れそうな道があった。町外れから下りる道を見つけ、車で難なく行って来れた。こういうときはレンタカーは便利だなぁ。

アルコスの街中。天気が良く、白壁がまぶしい。私はここでイヌのウンを踏む。くさい。それにしても、アンダルシアの町はどこもイヌのウンでいっぱい。家族みんなで「ウン○注意」と声を掛け合いながら進む。

カディズでの昼食。狙いはもちろんシーフード。イカ、魚、エビ。エビは「オムレツ」というのを頼んだら、お好み焼きのようで、えびせんべいのようでもあるものが出てきた。でもウマい。

海岸で子供たちは砂遊び。大きな太陽が大西洋に沈む。ここカディズはコロンブスがアメリカ発見の旅に船出した地。

海岸脇のBARで、またまたイカを食べる。外で海を見ながら食べるのはオイシイ。昼食の時間が遅かったことと、ここでまた食べたことで、夕食へのやる気が減退する。その結果、夕食は旧市街の古いレストランで軽く摂ることとなる。が、また懲りずにエビと生ハム。

12月27日
Cadiz -> Tarifa -> Estepona (Hotel Aguamarina)

カディズからスペイン最南端の街タリファに向かう。南の端の端まで行こうとしたが、最南端は軍事施設のため立ち入り不可だった。タリファの街を散策し昼食後、エステポナに向かう。途中、ジブラルタルにも寄りたくなったが、この日だけはホテルが予約してなかったので、先を急ぐこととした。エステポナでは、まずホテル探し。街中で清潔そうなホテルを見つけてチェックイン。砂浜で遊んだ後、スーパー(カルフール)で買い物。

タリファの最南端、軍事施設の手前で撮影。写真で見える海は大西洋。道路を挟んで反対側は地中海。撮影者の背後に軍事施設がある。タリファからはアフリカ大陸が間近に見えた。これを写真に撮らなかったのは失敗。

タリファの街中。おじさんが白壁のペンキ塗りをしている。タリファは南国ムードが漂う明るい雰囲気の街で、すごく気に入った。

タリファ周辺には風力発電の風車が多く見られる。普段は風が強いところらしいが、この日は風のない穏やかな天気だった。よって、風車も止まっている。

エステポナの海岸。地中海にはじめて触れる。波は穏やか。夕食は、街中を探し回った末、結局はホテルのすぐ近くのレストランで。毛ガニのような大きなカニを頼んだら1匹まるごと出てきた。家族みんなで食べ尽くす。食べるのに夢中でカニの写真なし。

12月28日
Estepona -> Granada -IB1251-> Barcelona (Hotel Taber)

今日の目玉は、アルハンブラ宮殿。エステポナからグラナダへ急ぐ。アルハンブラの入場券売り場は長蛇の列。事前にwebで予約しておいてよかったぁ。予約時間(2時)まで腹ごしらえと無料エリアの散策。1時50分頃に王宮に入場できた。アルハンブラ宮殿だけで半日たっぷり使い、グラナダの街を見る時間は無くなった。空港に向かい、これまで5日間がんばってくれたレンタカーを返却し、バルセロナに飛ぶ。

アルハンブラ宮殿の王宮内。壁の彫刻が見事。

アラヤネスの中庭。水面に映る鏡像も美しい。

ライオンの中庭。ライオンというよりもこま犬にみえる。

アルカサバの内部。迷路のよう。

アルカサバからグラナダ市内を望む。

ヘネラリフェに続く庭園。刈り込みが美しい。ヘネラリフェは工事中で入れなかった。

12月29日
Barcelona (Hotel Taber)

朝一でサグラダ・ファミリア聖堂へ。その後、グラシア通りでカサ・ミラやカサ・バトリョを見ながらショッピング。BARで昼食。で、さらに買い物を続ける。昼寝のために一度ホテルに戻り、夜はランブラス通りをブラブラ。このあたりは特にスリが多いと聞いていたので、「スリチュウ、スリチュウ」(スリに注意)と声を掛けながら歩く。夕食は、結局日本料理を食べる。

サグラダ・ファミリア聖堂。バルセロナで一番行きたかったのが、ここ。正面から見ると堂々とした構え。

聖堂の柱は、このカメくんが支えていた。あまりの重さに、少々お疲れ?

でも、中に入ると完璧に工事現場の風情。屋根もない。永遠に工事が続きそう。

塔に登る。写真は塔の途中にあるらせん階段。造形的には見事。でも降りると目が回る。

塔の途中から反対側の塔を望む。塔は表側・裏側に各4本ある。片側はエレベータで途中まで上がれ、その後は階段。もう一方は下から階段で登る。我が家は両方の塔を制覇した。

カサ・パトリョ。グラシア通りのビルのひとつとして何気なく建っているが、よく見ると異質。ライトアップされるとますます怪しい雰囲気を醸し出す。

ランブラス通りの大道芸人。このままの姿勢でずっと立っている。妻は最初、人間であることに気づかず、腕を掴んだりした。あとで気がついて、「エッ!」。翌日、別の大道芸人が"急ぐビジネスマン"を演じていたが、こちらは時々動いて観衆を笑わす。

とあるビルのクリスマス・ディスプレイ。サンタ軍団が壁を登っている。スペインでは単純な電飾が多い中、これはなかなかのヒット。

12月30日
Barcelona (Hotel Taber)

まずは、グエル公園からスタート。次にピカソ美術館。年代順に展示してあり、いわゆるピカソらしい絵は後半にあった。昼食は中華料理屋で"火鍋"を食べる。中国茶が恐ろしく高い。ボラれたかも。ホテルに戻って昼寝。暗くなる頃、旧港にできたショッピングセンター"マレマグナム"に行く。うまそうなレストランを見つけ夕食。ランブラス通り、ランブラ・ダ・カタルーニャ通りを歩いてホテルに帰る。

グエル公園内の通路。斜めの柱と壁が斬新。

ガウディがデザインしたイス。グエル公園にあるガウティ博物館にあった。見事な曲線美。体にフィットして快適そうなイスだったが、座ることはできなかった。

グエル公園の守り神のトカゲくん。みんなここで一緒に写真におさまる有名人だが、おさわり自由。

マレマグナムにあるレストラン"Mandongo"での最後の夕食。アジア風の店内。写真左は、白身魚の"sashimi"。実際には刺身というよりもマリネ。右はアボカドの料理。この他に、パエリアとカレー風味チキンを食べる。どれもおいしい。

12月31日
Barcelona -KL1672-> Amsterdam -KL6047-> Detroit

この日は、下の娘の誕生日だったので、朝ケーキを食べて祝う。お土産用の生ハムを買うべくうろうろするが、生ハム屋が見つからない。結局ホテルの近くのコルマード(食料品店)で購入できた。スライスした後、真空パックをしてくれたので、バッチリ。帰りの飛行機は、バルセロナ-アムステルダム間がガラガラで楽チン。アムステルダム-デトロイト間はノースウェストの機材で、しかも満席。一気にアメリカ的雰囲気とアメリカ的サービスに戻り、旅気分はこれにて終了。特にトラブルもなく、無事帰宅。

お気に入りの店"PASTISSERIA MAURI"で下の娘の誕生日を祝う。この店で食べるのは、バルセロナ滞在中これで3度目。ケーキとパンがおいしい。

copyright (C) 2001, 2002 by Kazuhiko Kondo

Kazuhiko Kondo
kazz@kondo3d.com
[Go to kondo3d HomePage]
Last Modified: 04-Jan-2002